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DOCOMO CS Hokkaido | Recruiting

Project 02

北見での5G実証実験

大学と一緒に創り出した新たな価値。
5Gで地域の未来を牽引する。
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2020年3月にスタートしたドコモの5G(ファイブジー)。サービス開始の3カ月前、
ドコモ北海道支社と国立大学法人北見工業大学は「5Gを活用した防災・一次産業における研究力強化」に関する
連携協定を締結した。その10カ月後、今度は多くのメディアや関係者の目の前で実証実験を成功させ、
「高速・大容量・低遅延」の5Gの有用性と可能性を世に知らしめた。
約1年半の間、通信技術の最前線で闘ってきたプロジェクトメンバーたち。道なき道をどのように進んでいったのか、その実態に迫る。

Member

メンバー紹介

白鳥 勤

竹川 高弘

エリア品質部
エリア品質技術担当
2005年入社

石川 政宏

津野 沙織

北見支店
ネットワーク担当
2008年入社

石田 智哉

田口 恵梨

法人営業部
フロントSE担当
2018年入社

上原 史江

小林 竜也

ネットワーク建設部
置局設計担当
2018年入社

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最新技術への期待を背負った、 北見工大とのプロジェクト。

津野 5Gサービス開始の約1年前、日頃から地域課題解決に取り組む北見工業大学の研究において、高速・大容量・低遅延を特長とする私たちの5G技術が役に立てるのではないかと考え、大学を訪問しました。すると、先生方から防災と農業の領域で5Gを活用したいと回答があり、このプロジェクトがスタートしたのです。私は5G基地局構築に向けた現地調査の調整や研究の進捗確認、通信の検証、大学との窓口などを務めました。

田口 私は実証実験の技術支援や検証、ソリューション検討などを札幌で担当しました。北見にも足を運び、プロジェクト全体の取りまとめも行いました。

小林 私の担当は5G基地局のエリア設計です。基地局の建設場所や基地局に搭載する装置、アンテナなど様々なことを検討しました。

竹川 前任で基地局の構築を担当し、現部署では5Gのパフォーマンスを最大化するための現地調査と、調査結果をもとにチューニングを担当しました。

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3つの実証実験に着手。 北見工大と連携協定を締結。

津野 プロジェクトで行うことになった実証実験は3つで、1つ目は河川流速計測による災害対策。ドローンで撮影した動画データを拠点に送り、画像を解析して水流速度を把握、災害範囲の予測につなげるものです。解析に必要な画像データは大容量になるためこれまでは転送に時間がかかっていましたが、5Gによりリアルタイムで伝送できるようになり、予測の迅速化に貢献できると考えました。2つ目はインフラ構造物の遠隔点検。災害や老朽化で橋梁やコンクリート壁にひび割れや変形などがないか、ドローンの撮影画像から解析します。技術者不足や点検者の見落としといった課題を解決できると期待しました。

田口 3つ目はトラクターの自動走行による農業ICT化です。トラクターに搭載したカメラから圃場の映像をリアルタイムで拠点に伝送、画像認識とAI技術で圃場内の作物や雑草を確認・分析し、作物を避けながらトラクターが自動走行する仕組みです。これらの取り組みを進めるため、まず周辺のエリア調査と基地局の設計を開始。2019年12月25日には北見工業大学と連携協定を締結しました。

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手探りで進めた 基地局構築とチューニング

小林 当時は情報が少なく、基地局担当の私も5Gの詳細がわからない状態でした。でも、このプロジェクトはドコモの5Gの実力が問われる重要なものと認識していましたので、絶対に成功させなければという強い思いはありました。最高品質で5Gを利用できるようにあらゆる検討を行い、設計を進めていきました。

竹川 基地局の完成が見えてきた頃、新型コロナウイルスの感染拡大が起きました。その影響で基地局に載せる5Gの装置の入荷が遅れることになってしまいました。実証実験の日が決まっているのに装置が作れず、とても焦りましたね。他の工事の日程調整をして無事に基地局が完成した時はほっとしました。

津野 チューニングも大変でしたね。前例がないので、とにかく全ての装置のパターンを試して最適なものを探っていくしかありませんでした。5Gの調査端末が揃っていない中での検証はつらかったです。

田口 北見工業大学の先生方とお話をするたびに、5Gへの大きな期待を感じていました。それなのに、最初の画像の伝送試験がうまくいかなかった時はやきもきしましたね。

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2日前に訪れた最大のピンチ! 協力して乗り越えた記者発表。

田口 プロジェクトがスタートして1年が過ぎ、実証実験のお披露目の場として2020年10月に記者発表を行うことになりました。北見工業大学の3人の先生と会場でデモンストレーションを行うため、北見と札幌を往復しながら準備を整えていきました。

津野 ところが発表の2日前、機器の不調により通信エラーのトラブルが発生したのです。エラーの原因もよくわからない状態で、記者発表に間に合うのか不安でいっぱいになりました。

竹川 現場の津野さんと札幌の私たちとで通信を試みるもののうまくいかない。記者発表のリリースはとっくに出していますし、関係者のスケジュールも押さえていますので、現場からは焦りがひしひしと伝わってきました。でもそこで、札幌からできることは冷静に対応することだけだと開き直りました。気持ちを落ち着けて一つひとつ検証していき、無事にネットワークが確認できた時は、思わず「良かった」と胸をなでおろしましたね。

田口 記者発表当日は想像以上のメディアが取材に来てくださり、質問や問い合わせも多くありました。苦労した分、とてもうれしかったです。

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地域課題解決に貢献できた手応え。 これからも北海道の未来のために。

小林 実装実験を経て、5Gは多くの人々の役に立てる技術だと強い確信が持てました。部署の垣根を超え協力し合ったことで人と人とのつながりの大切さを実感しましたし、技術のノウハウが得られたことも大きな成果と感じています。

竹川 メディアへの露出で5Gの先進性をアピールでき、今後の案件創出へつながると期待しています。高齢化による人口減少や基幹産業である一次産業の担い手不足などの課題を抱える北海道にとって、5Gは欠かせない技術だと思います。

津野 地域の重要な拠点である北見工業大学とパートナーになれたことは大きな喜びです。そして、このプロジェクトはまさに私たちの住む北海道、さらには国の課題までも解決できる可能性を秘めたものだと感じました。

田口 北見工業大学の研究と5Gの技術を組み合わせて新しい価値を生み出せたことが一番の成果だと思います。この知見をもとにこれからも挑戦を続けて、北海道をさらによくするための新たな「つながり」を私たちの手でつくっていきたいです。

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